小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

初夢

猫がいなくなった。 探しても探しても見つからない。 Kはもう少し探そうと言ってくれる。あきらめないでチラシを作ったり、町の人に声をかけたり。猫見ませんでしたか、猫、灰色の猫。しっぽが長くてきれいなんです。でも、目が見えなくて耳も聞こえなくて、…

冬の入り口

頂き物のラフランスとリンゴがあるのでmulled wineを作った。 安い赤ワインにラフランス、リンゴ、オレンジを入れ、バニラビーンズとシナモンとクローブ。ナツメグはすりおろして。きび砂糖、マラドンソルトひとつまみ。スパイスとバニラと果物の香りが部屋…

秋雨の

”仕事”で北米に行った。 Kも一緒の仕事。 前から一度したかったことで、今回、あちらに無理を言い、こちらをなだめすかし、頭を絞り、慣れないアプリに文句をたれながら、何とか実現できた。 でも、これも、おかめがいなくなったからだな。 仕事はそれなりに…

夏休み

遅めの夏休みを取った。 Kと二人、ゆっくりと温泉の町で過ごす5日間。おいしいフレンチを食べて。ワインを飲んで。温泉に何度も何度も入って。温泉はかけ流し。温度は38~9度になるように調整した。 まあ、そんなことだけではなく、着いたらすぐにいろいろ洗…

夏ねぎ

Kが出勤するときに一緒に家を出てとなりの野菜の直販所に行ってみた。トマトを買って、夏ねぎがあったので買った。今夜は夏ねぎのオリーブオイルとアンチョビのグリルだな。 夏ねぎは葉っぱの先まで深い緑。白い部分はグリルにするけれど、この緑の部分はど…

箸を直す

箸が折れてしまった。 10年以上使い続けている黒檀の箸。先がとても細くなっていて、無垢仕上げの黒檀の箸は使えば使うほど手になじんだ。黒檀だからこそできる先の細さもとても良かった。特に魚の骨をきれいにとれるので、本当に気に入っていた。 一度、先…

出汁を取る

テレビを見ていたら、ラーメン屋で出汁を取るためにコーヒーサイフォンを使っている様子が紹介された。Kと二人で、あれいいなあ、という話になった。そうなったらさっそくアマゾン。 しかし、コーヒーサイフォンは割と大きい。アルコールランプが必要だから…

風物詩

晩春。初夏。どちらともいえないこの時期の風物詩と言えば、タケノコ事変である。 タケノコ事変。 それは、とれたての筍のあく抜きをする際に起きる事件。ちょっと目を離したすきに鍋の中の筍と糠とアクが結託して鍋からの逃亡を図り、ガスコンロがえらいこ…

山形のだし

夢の中で、何かを一生懸命に刻んでいた。でも、包丁がリズムよく動かなくて指を切りそうになってしまう。「あぶない、あぶない」と誰かが後ろから言ってくる。できるはずと刻み続けるけれど、まったくうまくいかない。包丁を研がないと。包丁が切れないから…

ちらし寿司

ひな祭りだし、久しぶりに日曜日が休みになったし。ちらし寿司を作った。ハマグリのお吸い物と鯛の塩焼きも。 昨日の夜、椎茸の炊いたんを作り、ハマグリの塩抜きを開始。朝から酢レンコンを作って、そこに人参と大量の糸三つ葉も入れて冷まし。炊きあがった…

もう、昔の話だねえ。

神戸に行った。ポートアイランドに出張。ポートアイランドと言えば、ポートピア博。何度か行って、ポートライナーの無人運転に興奮したり、インタラクティブ映像の展示に感動したり。ポートピアホテルは風が吹くと向きが変わるんじゃないかって思ったり。あ…

夢叶う

「夢は追い続けていればいつか必ずかなうものだ」…いや、「夢は見続けていれば…」だったか。立松和平の「海のいのち」に出てくる言葉だ。もちろん、国語の教科書で読んだ。がむしゃらに夢に向けて頑張る必要はない、毎日を淡々と生きていくことが大事だ、と…

テレビの魅力

自分にとっては大きな一つの仕事が終わり、まずまずの評価と興味を持ってもらい、ヒャッハー状態の夜。Kとシャンペンを開けていい気分に酔っぱらっていた。今回は誰のものでもない、自分の仕事。周囲からもKからも助けてもらったけど、自分でデザインしたタ…

子狐

そのころは、毎日がどうしようもなく過ごしにくかった。手袋の薬指のところに小指も一緒に入れてしまったような、靴下のかかとが足首の前に来てしまったような、自分のサイズに合ったものを身に着けているはずなのに、何かがあっていない。Inadequateという…

太文字

Kがやけにモフモフとした大きい八割れ猫をひょいと差し出しつつ、「この猫、肉球の裏に怪我してて、その怪我がちょうど太文字と同じ幅だから、太文字って名前だよ」と言った。ぐるぐると黄色い瞳を回しながら、太文字は「ぬー」と鳴いた。毛がくるくるとカー…

生まれ変わり

仕事からの帰り道にジムがある。たまにはちゃんと運動をしなければ、と思って行くことにした。1時間、クロスランプでガシガシ走り、汗だくになる。柔軟体操をすると、背中やふくらはぎが固くなっていたことが分かる。足先から上半身、首と上へ伸ばしていき、…

梅雨の梅

4月に転職して、休みが不定期になった。土日休みはそれなりにいいけど、5連勤は結構つらい。通勤も自転車になったので、最近とても時間に余裕ができたような気がしている。気がしているだけで、よく考えれば仕事とは別に参加をしているプロジェクトが2つあり…

時間薬

時間薬ってよく言われるが、確かに時間でしかよくならないものがあると思う。おかめが他界してもう2か月以上がたった。まだ、そのことについてうまく話せない。でも、忘れたくないことがいくつかある。Kと一緒に夜遅くまで帰れなかったわたしを待っているか…

引っ越した

10年住んだところから、仕事場により近くなる所へ引っ越した。1月からこちら、いろんなことがバタバタと決まったが、そのうちの一つが引っ越しだった。引っ越しの時に、いい機会だと思っていろいろなものを手放した。それなりの思い入れのあるものたちだけど…

おかめ22歳

22歳になりました。 生きることがチャレンジのお年頃。 というか、猫って長寿になると表彰してもらえるんですね。 申請してみようと思います。 そうだよね、人間だって100歳で表彰されるんだから、猫だって表彰されたいよな。

猫近影

おかめ近影。

バターディッシュの世界

仕事納めのあと、Kと落ち合ってジムでガシガシ運動して、カロリーを十分に使ったよねってことで串カツを食べに行った。いい具合に串カツ食べて、熱燗飲んで。串カツ屋は満席でわさわさと人の声や有線の歌やTVの笑い声で満ちていて。確かに、冬山で遭難したら…

坂の上から

今の職場は坂の上にある。わたしの通勤経路は坂を下りないでそのまま坂の頂上を歩いて帰るんだけど、ふと坂の上で振り向いてみた。晴れた夕方で陽はもう沈んでいて、残り日が空の高い位置を照らしている。その光の中に高層ビル群が浮かんでいる。高層ビルの…

なんの祭りだか。

今日は晩御飯がすごかった。フランス産のチョウザメのキャビア丼発酵バター添え ガチョウのフォアグラの照り焼き丼トリュフのソースと白髪ねぎ添え世界三大珍味を二つの丼として食べちゃった。すごい贅沢。リボ核酸・飽和脂肪酸・糖質・塩分祭り。明日、健康…

最近、死ぬということについてよく考える。死にかけていても、DNRなんて言わない。何度でも蘇生してもらう。声が出る限り痛いというかわりにKの名前を呼び続ける。そして、せん妄のなかでKを探し続けて出会い続ける。死んでもそんなことにも気が付かないでK…

久しぶりのお休み

21日間、休みが取れなかった。仕事がブラックってわけではなく、勉強会や研究会や、仕事の範囲を狭めないためにさせていただいている別件などが休日に入ってしまっていた。今日は21日ぶりのお休み。家にいてじっとしているつもりだったけど、冷蔵庫には翡翠…

贅沢だな〜

仕事に関連して、ちょっと理論的な話をKとしていた。あそこがどうなってるとどういう症状が出て、あのあたりの機能的評価がこうだったからこういう対応が考えられて、とかなんとかかんとか。いろんな情報を統合して、いろんな観点から分析して、評価して、対…

子猫に会った

仕事で行った先の駐車場で車の陰で子猫が昼寝をしていた。体が細くて小さくて、見るからにしなやかで、どう見てもうちのおかめと年齢の差が歴然としている。若い。ものすごく若い。年齢ってこんな風にして、猫でも歴然と見えるものなんだとびっくりした。そ…

文章にまとめるということ

4月からの仕事でかかわっているプロジェクト(?)がいくつかあるのだけれど、それらについて経過などを文章にまとめておくとよいと先達より助言を受けていた。プロジェクトとして経過をまとめておいたほうが良いと思われるものについてはまとめていた。しかし…

「〜すぎる」が嫌い

「〜すぎる〇〇」という表現が嫌いだ。まず、ほとんどの場合が女性に使われている。「美しすぎる市会議員」「可愛すぎる自衛隊員」「美しすぎる作家」「可愛すぎるバス運転手」みたいな感じ。初めは驚きを込めた誉め言葉のつもりだったのかもしれないけど、…