小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

夏休み

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 遅めの夏休みを取った。

Kと二人、ゆっくりと温泉の町で過ごす5日間。おいしいフレンチを食べて。ワインを飲んで。温泉に何度も何度も入って。温泉はかけ流し。温度は38~9度になるように調整した。

まあ、そんなことだけではなく、着いたらすぐにいろいろ洗濯もしたけど。屋上からは開けた海の景色が見えて、太陽が燦燦と降り注いで、そんな屋上でシーツやら浴衣やらが翻り、ものすごく暑いけど、すごくすごくわかりやすく夏休み。

美術館にも出かけた。高く昇っていく美術館に行くと風が涼しくて、創始者の考え通りに黄塵から離れた美しい別世界に行く感じ。この美術館は友人たちと来たことがあり、その時にみた絵巻物がとても面白くてKにも見てもらいたいと思っていた。そうしたら偶然にもその絵巻物が再度展示されていた。しかも前回は途中までだったのが、今回は全巻展示されていた。

二人でじっくりと絵巻物を読んで、細かく描き込まれた着物の柄や、いま彩色されたような新鮮な色、そして物語を楽しんだ。でも、12巻一気読みは疲れた。いやはや。

それから、新しくできた温泉施設にも行った。天空の露天風呂は楽しかった。お湯の温度がぬるめで塩水温泉なので、のぼせないしふやけない。夕暮れ時に行き、ゆっくりと空が暗くなっていき、灯台に光が点り、町に明かりが灯り始め。深くてたっぷり入っているお湯を足で蹴ったり、ゆらゆら浮かんでみたり。ほとんど無言で二人でじっと温泉に一時間ほど浸かっていた。

いつもの二人と比べると、美術館や温泉施設に出かけたのでかなり活動的な夏休みでした。いろいろおいしいものを食べたけど、美術館のレストランで食べたポークハムの半熟卵入りテリーヌがおいしかった。フレンチの前菜のカニとホタテのキッシュはカニとホタテがぎっしり、ロゼワインは美しい淡い紅梅色、デザートはヨーグルトのソルベとパッションフルーツのソースの酸味のマリアージュ

贅沢でのんびりしたいい夏休みでした。