小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ペンの向こうの景色

扱っているケースが非常に微妙で判断が難しい問題であることに気がついた。自分ひとりで判断をするわけにはいかないので、ある程度の仮説を立てて上司に意見を聞きにいった。上司はほっそりと背が高くいつもやさしく笑っていて、なかなか押しが弱い。しかし…

正解がわからない。

今日は去年の同級生とお昼をする約束をしていた。駅について階段をホームに向けて下りていこうとした。そのとき、階段の横にあったトイレから女性が出てきて、わたしは彼女の真後ろに位置することになった。彼女は背が高くてなかなかスタイルのよい人で、Tシ…

大人になるのは悪くない。ちっとも悪くない。

去年、矢野顕子のライブに行ったときに演奏を聴いて、気持ちにしっかりと寄り添うと感じたのが「恋愛宣言」という歌だった。感動、というのとはちょっとちがう。Kと出会ってから彼女に対する自分の気持ちを胸の中から取り出して自分で彫刻という方法で形にして…

休みの日の午後

今日は休みの日なので部屋でごろごろとしながら『ねじまき鳥クロニクル』を読み返していた。わたしが休みで家にいると、猫はつかず離れずという感じでそばにいる。前足がわたしの足の指に触れるか触れないかくらいのところにたたずんでいたり、わたしが寝転…

これが、ねじまき鳥なの?

朝の四時に窓の外から聞こえてくる音で起こされた。古いおもちゃのねじを巻くような、へたくそな音楽家がギロを演奏しているような音。ここ数日朝早くから聞こえており、そのおかげでわたしの朝の安眠が妨げられていた。Kに言うと、確かに聞こえるけれどあれ…

コラボレーション

仕事場から帰ってくるときに乗り換える駅の通路に托鉢の僧がいつも立っている。不動の姿勢で立ちながら鈴をチンと鳴らしている。比較的すいているときは通路に立っているのだが、ラッシュ時には通路から自転車置き場に降りてゆく階段へ一段下がって立って、…