風物詩
晩春。初夏。どちらともいえないこの時期の風物詩と言えば、タケノコ事変である。
タケノコ事変。
それは、とれたての筍のあく抜きをする際に起きる事件。ちょっと目を離したすきに鍋の中の筍と糠とアクが結託して鍋からの逃亡を図り、ガスコンロがえらいことになってしまうこと。
今年はガスコンロにこびりついた糠をごしごしとはがす羽目になりたくないため、しっかりと見張って火力の調節を細心の注意を払って行っている。だからタケノコ事変はまだ不発のまま。
今日は仕事が思いがけなく暇になってしまったので、午前中にすべてを済ませて午後は有給をとった。ほら、新しい法律で有給の最低取得日数が決まったからね~。しかし、この制度はお役所仕事だよね。有休をいざというときのためにためておきたい事情の人だってたくさんいるでしょうに。有給取得率低いから取るの義務化するって、すげー役所仕事。それならば! 年に1度は10連休をとれるような制度にすればいいのに、ゴールデンウィークで10連休みたいなことしないで。ぶつぶつ。だいだい旗日が休みじゃない人も多いのに。わたしだってさ~。
閑話休題。
というわけで、午前中で仕事を終えて、筍を買って帰ってあく抜きをしている雨の午後。
筍をガーリックとベーコンで焦げがつくくらい焼いてアスパラと炒め合わせるのもおいしい。ホワイトアスパラと筍の炊き合わせもおいしい。筍ご飯もおいしい。春野菜のえぐみがおいしい。さて、どんな風に筍を料理するか。
そういえば、おかめは筍が好きな猫だった。筍のたたき梅と鰹節であえたんでも作ってお供えしてやろう。