箸を直す
箸が折れてしまった。
10年以上使い続けている黒檀の箸。先がとても細くなっていて、無垢仕上げの黒檀の箸は使えば使うほど手になじんだ。黒檀だからこそできる先の細さもとても良かった。特に魚の骨をきれいにとれるので、本当に気に入っていた。
一度、先が折れてしまったときは、先を削りなおして修理をした。無垢仕上げだから削りなおしたりも自分でできる。
が、今回は、黒檀の繊維に沿って複数個所にひびが入ってしまった。そりゃあ、10年以上、毎日毎日使われていれば、黒檀といえどくたびれて割れたくなるだろうと思う。
Kも、そろそろ新しい箸を買ってもいいんじゃない、というので、同じ黒檀の無垢仕上げの箸を買おうと思ったけれど、現在は品切れ状態。仕方がないので別の箸を使ったけれど、食事がおいしくないことこの上ない。いや、そりゃ、100均で買った箸を黒檀の箸と比べることがそもそも無理なわけだけど。
なので、箸を直すことにした。
レジンを筆でぺたぺたとひびが入った個所に塗り込んで、さらにちょっと盛り上げるまで塗っていく。レジンがしっかりと硬化したら、いろんな刃物を研ぐのに使っている3Mのダイヤモンド砥石で5角形に研いでいく。書いちゃうと3行だけど、硬化の過程で結構時間がかかっている。
先っぽをちょっと落とさなければいけなかったので少し短くなってしまったけど、無事に修理ができた。今日の昼は穴子のひつまぶしを作って食べよう。楽しみ。もちろん、最後はモカエクスプレスでとった出汁をかけてお茶漬けにする。
ちなみに、Kからは「ちゃんと歯科用レジン使わないとだめじゃん」と注意されました。まあ、量が少ないからいいかなって。この辺は自己責任。次回はちゃんと歯科用レジン使う。