小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

夏ねぎ

Kが出勤するときに一緒に家を出てとなりの野菜の直販所に行ってみた。トマトを買って、夏ねぎがあったので買った。今夜は夏ねぎのオリーブオイルとアンチョビのグリルだな。

夏ねぎは葉っぱの先まで深い緑。白い部分はグリルにするけれど、この緑の部分はどうしよう…と考えて、久しぶりにバーソーをつくることにした。檀一雄の檀流クッキングで読んだ一品。ネギと豚肉の肉みそ。

オリジナルのレシピだとねぎをあめ色になるまでいためるんだけど、今日は夏ねぎの青い葉の部分を使用するので、ねぎは最後に入れてシャキッとした歯触りを残す。オリジナルだと醤油をたっぷり入れてしっかりと煮込むのですが、ねぎの歯触りを残したいので赤みそと白みそで味付け。初めに豚肉のひき肉とニンニクとショウガを鍋に入れてふたして火を入れて、火があらかた通ったら日本酒たっぷりと昆布を入れてちょっと混ぜてまたふたをして。あらかた水分が飛んだら、昆布取り出してネギ入れて、炒めて味噌そのほかで味付け。

うん、これはオリジナルとはかなり違う料理だけど、ethosは同じだから、バーソ―とひとくくりしていいのだ。夏ねぎバーソ―。

赤みそがいい仕事して、ねぎのシャキシャキした歯触りと相まって、すごくおいしい。Kが帰ってきたら熱々の玄米ご飯にのっけて食べさせてやろう。

檀一雄の青春放浪がとても好きで、放浪をしていた檀一雄が食べたであろう料理が紹介されていた檀流クッキングもすごく好きだった。2冊とも引っ越しの隙間に紛れ込んでしまってどこに行ったことやら。どこかのソファーのクッションの隙間にでも潜り込んでいるんだろう。

今日は、あとは、茄子の利休煮、ピーマンのグリル、トマトや夏野菜のチョップドサラダ、豚肉だけ煮込み、なんかを作ろうかな。あ、キノコもグリルしよう。人生なにがあっても、どこに行っても、自分が食べたいものを料理できて包丁を研ぐことができれば、そうそう悪いものにはならないと思う。