小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

テレビの魅力

自分にとっては大きな一つの仕事が終わり、まずまずの評価と興味を持ってもらい、ヒャッハー状態の夜。Kとシャンペンを開けていい気分に酔っぱらっていた。今回は誰のものでもない、自分の仕事。周囲からもKからも助けてもらったけど、自分でデザインしたタスクでデータ的にも納得いく結果が出た。そして、その結果が出るためにはどうしても協力をしてもらわないといけない人たちがいて、快く協力してもらえて、もう、感謝しかない。

そんな感じで、二人で仲良く録画していたコント番組見て楽しく笑っていた。録画が終わると、たまたまある番組が放映されていた。だんだん、自分たちが知っている場所にロケが近づいて行って。え、このテーマでこっちに行くって、それはわたしたちの宝物のあの場所に行くしかないんじゃないの。この条件でこの方向では、あそこしかないじゃん。ってか、ここまであれこれ蘊蓄言っといて、あそこに行かなかったら怒っちゃうよ。

ロケのカメラはよく知っているあの道を曲がり、あの坂を上がり、そして、あの入口へ。

まじかー。やっぱりかー。
あー、でも、こんな風に放送されたら、人が殺到するやん〜。
うわー。
なんも知らん一見さんは、あほなこと言うからかなわんわ。
あー、でも、やっぱりええとこやな。
また行こか。

よく知っているあの場所も、テレビで紹介されると改めて、魅力が見えてくる。そして、二人で熱くあの場所の魅力について語り合ってしまった。

多分、ネットで紹介されても「はー、そうですか〜」くらいの反応しかしない。それが、自分がよく知っている人や場所がテレビカメラを通して画面に映し出されるとものすごい興奮。知り合いにLINEとかメールとかしまくって「見て見て、今すぐ見て!」って連絡したかった。酔っぱらってたので、スマホがうまく使えなくて誰にも連絡できなくてよかった。してたら、夜中にえらい迷惑をかけてしまうところだった。

自分の日常がテレビカメラと電波を通して自分の家のテレビ画面に映し出されて、突然キラキラした非日常になる。この興奮はテレビでしか味わえなくて、テレビってそういう魅力があると思うのです。だから、テレビは高尚であったりする必要はない。日常的でつまらなくていいと思う。映し出される日常を非日常に変えていて、今日も日本のどこかで「きゃー」ってほかの人からは全く共感してもらえない興奮をだれかが感じているってなんかいいなと思うのです。テレビ、大好き。