小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

出汁を取る

テレビを見ていたら、ラーメン屋で出汁を取るためにコーヒーサイフォンを使っている様子が紹介された。Kと二人で、あれいいなあ、という話になった。そうなったらさっそくアマゾン。

しかし、コーヒーサイフォンは割と大きい。アルコールランプが必要だから、台所に物が増えてしまうし。だからといって、電気の珈琲サイフォンは大きくて洗いにくそう…。ドリップ式のコーヒーメーカーを出汁取るのに使っている人たちもいた。しかし、コーヒーメーカーも大きいしねえ。

あれこれ考えて、ふと思いついた。

モカエクスプレスはどうだ。あれなら、それほど大きくなくて直火で使えるし、以前使っていたこともあるから使い方もわかっている。値段もそこまで高くない。アルミ製だから珈琲サイフォンみたいに割っちゃうってこともない。注ぐのも簡単。めんどくさいのは、濡れたままにしておけないところ。でも、タンクに昆布を入れて、フィルターバスケットに鰹節を入れれば、いい感じに出汁が取れるんでは。いや、絶対に取れる。コーヒーだってモカエクスプレスで作ったらおいしいじゃん。出汁だっておいしいに決まってる。

あとは、サイズが問題。9カップ用だと450ml、12カップだと780ml。二人分取れればいいから、450mlあれば十分かな。

 

というわけで、買っちゃいました。ビアレッティのモカエクスプレス9カップ用。ついでに鰹節も500g。鰹節の袋がわたしの枕より大きくてびっくり。

まずは数回出汁を抽出して、これは捨てます。コーヒーの時も同じようにするので。多分、鰹節の油が内側にしみついていっている、はず。そしていよいよ。タンクに昆布、フィルターバスケットに鰹節。直火に乗せて…。しばらくするとゴボゴボと音が聞こえてきて、火にかけてから8分くらいで抽出完了。ふたを開けると、黄金の出汁がコーヒーチェンバーに…!

めっちゃいい匂い。

さっそく、お酒と薄口しょうゆをちょっと足してすまし汁に。出汁の香りがすごい。少し味噌入れて味噌汁に。これも、おいしい。なにも入れずに飲んでもおいしい。味もおいしいんだけど、ふわっと口から鼻に抜けていく出汁の香りが、至福。

終了後、鰹節はいい感じに絞られていて、フィルターバスケットをポンポンっとすると簡単に鰹節が捨てられるのもよい。

これなら、インスタントラーメンを作るときにスープをとくお湯の代わりにしたり、味噌汁を適当に作りたいときに味噌をとくお湯として、いろいろと使えそう。

ビアレッティのモカエクスプレス。コーヒーメーカーとしてイタリアで生まれて、日本に送られて、そこで出汁エクスプレスとなりました。遠くに来たねえ。

 

ちなみに、わたしは現在はコーヒーは積極的に飲まないので、うちにコーヒー関連の機材はないんだな。