小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

日々雑感

蝉が鳴く

先日。とても暑かった日。シフトを終えて南青山のオフィスを出て骨董通りを青山通りまでブラブラ歩く。オフィスの中はエアコンを29度に設定していて扇風機を使っていたので冷えているというほどではなかった。でも、外にでたら暑かった。いや、気温はさして…

それはすごい、と思った。

「ノルウェーの森」が映画化されると聞いて、それはあかんやろ…と思った。「指輪物語」の熱狂的なファンだった友人が「自分のなかでフロドはかくあるべしっていうイメージがあるから映画は見に行かない」と言っていたのを思い出した。そういう自分のイメージとのギ…

初夏を見つける。

ここしばらく気温が上がってきたのを感じる。空気が重くて体にまつわりつき始めている。ああ、夏が来るのだなあ、と五月の曇り空のように気持ちが重く灰色になる。わたしが住んでいたあの谷には今頃初夏が訪れていて、野ばらが生垣に花を揺らし、子羊が新緑…

だんだん小さくなる。

就職が決まったわけでも、 髪を切ってきたわけでもないけれど、 もう若くはないといい訳してみる。 だれに向けてのいい訳なのかもわからないけど。

良いお年を。

今年もあとわずか。一年間、いろいろお世話になりました。穏やかに静かな年の瀬をKと迎えられる幸せをかみしめています。皆様も良いお年をお迎えください。

だって家族だから。

先日、定期健診の結果が思わしくなく精密検査を受けることになった。自分で自分の体のことは把握しているので、精密検査の結果もクリアーになるであろうことはわかっていたので心配はしていなかった。でも、万が一、ということがある。検査に送られたサンプ…

たたきごぼう

ごぼうがたくさんあるのでたたきごぼうを作ることにした。きんぴらごぼうは美味しいけれど大量のささがきををするのはちょっと面倒くさい。たたきごぼうなら適度な長さに切ってたたけばいいだけだ。皮をこそげ適当な長さに切り酢水につけ茹でる。茹で上がっ…

空疎なのにもっともらしい言い方

先日、大阪に単発の仕事で出かけたとき。わたしは一人で夕飯を食べていた。一緒に仕事をしていた友人から仕事のあとで一緒にコンサートに行こうと誘われていたのだけど、疲れすぎていたので断ってひとりでぼけっとしていた。カウンター席に座っていて、とな…

そんなの当たり前だと思っていても。

日本に帰ってきて3週間近く。旅行で一時帰国をしているのであれば気がつかないことでも、これからここで暮らすのだと思うといろいろと気になることが出てくる。ただ、これは日本…というよりも自分がいま住んでいるこの地域の話なのかもしれない。たまたま外…

ボスホラスへいったことはないけれど

久しぶりにエセーニンを読んだ。「ペルシャのモチーフ」の中に件の「ボスホラスへは行ったことがない」という詩が入っている。その詩を読み返しているうちにターキッシュデライトを食べたくなった。バラの香料が入っているピンクのターキッシュデライト。わたし…

今日届いたもの

今日はいろんなものがたくさん届いた。Josef Seibelの靴。iPodにつけるCable yoyo POP。それからスペアキーを外において置くための鍵のかかる小箱。そしてもう一つ。手に入らないと思っていたもの。お金で買えるものではないので、いままで半年以上地味な努…

巣立ちのとき

裏の森に今年はノスリが巣をかけていた。隣の谷にいたノスリの数が増えてわたしの住む谷に新しいテリトリーを求めてやってきた…のだろうと思う。そのヒナが巣立ちのときを迎えたようだ。ある朝、やたらとノスリがうるさく鳴いていた。とにかくうるさい。猛禽…

海の見えるお墓

その日はとても暑い日だった。横浜のそごうでシャンペンのクォーターボトルを買い、シーバスで山下公園まで行った。桟橋から公園に歩くだけで汗が滴り落ちるほどだった。あまりの暑さにタクシーでお墓まで行こうと思ったのだけれどタクシーが来ない。道端で…

この季節になると。

緑が濃くなり、野ばらが咲く季節になった。当たり前だが、この季節が今年もやってきた。

閉店間際のスーパーで

仕事帰り、閉店間際のスーパーのデリカテッセンで海老のブーナカレーを買った。サフランライスも買い、レジに並んだ。わたしの前にはインド人の親子が並んでいた。彼らが買っていたものはパックのお寿司。見るからに鮮度もなく、米も冷え切っていてまずそう…

戸棚の奥からでてきたもの

子供のころから台所のシンクの下にはラッキョウや梅干や梅酒などの自家製の保存食を入れるものだと思っている。家庭によって違うのだろうけど、わたしにとっては台所のシンクの下には梅干があって当たり前。今日、やっとのことで注文したコメが15kgとどいた…

ななかまど

この家に越してきたときに、家の裏の森は茂りすぎていたのでかなりの本数の木を切らなければいけなかった。切った木は樵さんがうちの薪ストーブの大きさに合わせてぶつ切り丸太にしてくださった。それを自分で割って薪にする。が、節があったりして割れない…

ステンレスのマグカップ

今日は久しぶりに町に出てみた。特に目的はないのでなんとなく大きなリサイクルセンターへ行ってみた。ブラブラとセンターの中を歩きながら、ガラス食器やグラス、おさら、こまごました飾りもの、なんかを眺める。わたしはこうやってリサイクルセンターや古…

メモをとる

4月に試験を受ける。暗記力だけが勝負の試験だ。それほど難しくはないと経験者からは聞いているのだけれど、やはり試験は緊張する。分厚い本に書かれた情報すべてを覚えればいいだけなのだが、それが難しい。統計の数字などを丸暗記するのは高校生くらいなら…

小さな鋭いものが引っかかったような

そのことに対しての怒りや嫉妬や嫌悪感などはない。けれども、時折、何気ない瞬間にそのことがチクリチクリとわたしを刺す。鋭いそれがつけた見えないくらいの傷跡からは一滴の血が流れ出す。その色は青い。その青さで指の先を染めてそっと差し出してみる。…

早春の森

森の木はまだまだ芽吹きには遠い。それでも枝の先が淡く紫色に染まってきていて芽吹きの準備が始まってるとわかる。森だけ見ているとまだまだ冬のたたずまいだけれど、森の地面には春が一足先にやってきている。

あこがれていたものを手に入れた。

理由はいろいろとある。合理的に説明することもできる。海外種であり侵略的な植物である石楠花を森から一掃しなければいけない。そのためには、農薬を使って石楠花を枯らせるか、時間はかかるけれど毎年春にすべての枝を切り落とすか、どちらかをしなければ…

春浅し

いろいろなことがひと段落したので、午後に少しだけ海岸を散歩した。風が強いけれど凍えるほどでもなく、冷たい風が気持ちいい。体は寒くないのだけれど、手袋をしていない指先はすぐに冷え始めてしまった。それでも風が強くて明るくて波が荒い海岸を去るこ…

表面が美しいものに対する懐疑

わたしは○○が嫌いだ。・・・嫌い、というのはないかな。なんとなく胡散臭く思ってるって感じ。友達が○○が好きだといったら、「なんだよぉ。ちぇー」なんてぐれて公園で石を蹴飛ばしたくなる。自分でもなんで○○に対してそういう感情を抱くのかよくわからなかった。…

筋肉痛

庭仕事はかなりの重労働だと思う。土曜日に森に少し手を入れて、潅木を刈り込んだ。それだけでも汗がぽとぽとと流れるくらいだった。森はそれほど大きくはないのだが、電気のコードが届くほど小さくもない。また、斜面の傾斜がきついのでガソリンで動く道具…

雲を眺めて

ベッドに寝転んで、ぼんやりと天窓から雲を眺めているのが好きだ。青空に白い雲が浮かんでいるのもいいし、曇り空の微妙な灰色の諧調が移り変わっていく様子も捨てがたい。もう一つ好きなのは空の上から雲を眺めること。自分を衛星の軌道に打ち上げて地上を…

レトロの理由

シベリア鉄道の暖房は石炭ストーブだ。…そういう話を聞いたのはどこでだっただろう。極寒のシベリアで電気が止まってしまったときに鉄道のみならず暖房まで止まってしまっては乗客乗務員全員が氷付けになる運命は避けられない。なので暖房だけは電気などに頼…

空気座布団

わたしの骨盤はゆがんでいる。出産直後から腰痛がひどく医者に見てもらったら骨盤が出産後にきちんともとの位置に戻っていないとか。骨盤体操や整体に通ったのだけれど、いまだにゆがみは残っていると感じる。特に感じるのはKにバイクの後ろに乗せてもらって…

こちらでこれからもよろしくお願いします。

今まで使っていたサービスがURLを変更することになりました。それだったらいろいろと不満が多かったサービスにしがみつくのはやめて、心機一転引越しをしようと決めました。日記のタイトルも一番初めに使っていた「小人閑居」に戻し、HNもその時に使っていたei…