小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

この季節になると。



緑が濃くなり、野ばらが咲く季節になった。当たり前だが、この季節が今年もやってきた。


この季節は梅干をつける季節です。野ばらが咲くのを見て梅干をつける。なんという詩的な生活でしょう。って、自画自賛して馬鹿みたいですが。笑。

梅干は4年前につけたものがあと一個残っています。2年前につけたものは手をつけないままで残っています。なので別に今年も漬けなくてもいいのですが、梅干を漬けないとなんとなく夏が来ないような気がしてしまうんです。いま漬けないと来年まで漬けることができないということもいましなければという妙な使命感を刺激してきます。

それから、売っている梅干がハチミツ入りだのだし入りだの減塩だのって、妙に甘くべたべたとした味のものが多いので買う気にもなれないんです。やっぱり梅干はきりっと塩辛くすっぱいものでなければ。



色づいたアプリコット。これを1kg買ってきました。


きりっとすっぱい梅干の王道を目指しますので、塩は18%。こうやって180g量るとけっこうな量ですね〜。

アプリコットをジップで口が閉じられるナイロン袋に入れ、大匙一杯のジン(焼酎が手に入らないので)をふりかけてなじませて。そこに塩を入れてなじませて、なるべく空気をきっちりと抜いてから、全体を別の袋に入れます。それを容器に入れて重石を乗せて。


梅酢が上がりきったら、3日間天日に干します。このとき、古漬けの梅干にはない漬かりたての梅(というかアプリコット)独特の芳香が立ち上ります。この香りがたまらないんです。

夕方、干している塩漬けのアプリコットをひっくり返そうと触ったらほかほかに暖かくなっていました。こうやって太陽の光をしっかり浴びることでよりおいしくなるんだろうな。食べごろは一年以上経ってからなので、楽しみに待とうと思います。

今年は全部を梅酢に戻さないで、いくつかはしっかり乾燥させてKに送ってあげようかな。



ちなみに、このアプリコット梅干をつぶして適量ドレッシングに足すと、油とお酢がきれいに乳化するんです。なかなか便利です。梅と違って実の種離れもきれいだし、一つ一つが大きいので迫力があってなかなか病み付きになります。