小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

メモをとる

4月に試験を受ける。暗記力だけが勝負の試験だ。それほど難しくはないと経験者からは聞いているのだけれど、やはり試験は緊張する。

分厚い本に書かれた情報すべてを覚えればいいだけなのだが、それが難しい。統計の数字などを丸暗記するのは高校生くらいなら一夜漬けのやっつけ試験勉強でできていた。それができると自分の記憶力を過信するほど楽天的ではなくなった分、大人になったといえるのかもしれない。

どうやって覚えればいいのだ、と暗澹たる気持ちになっていたとき、Kの仕事机を思い出した。さまざまな情報が丁寧に書かれたノートが並んでいるKの仕事机。Kは常にきちんとノートをとっている。

「きれいにノーととってるね」
「うん。やっぱりとっとかないとだめだし」
「そうだよね、自分でノートにとって整理しないとなかなか覚えられないよね」
「あ、ei、そう思ってるんだ。うれしい」
「だって、ノートとるのって基本でしょ」
「うれしいなあ。ノートとるなんて時間の無駄とか言われててさー…」


そうだ、ノートをとろう。そうすればきっと意味のない数字の羅列も覚えられることだろう。

ノートは手書きで書く。本に書いてある情報を整理しながら必要な情報だけを抜書きしていく。そうすると自分の脳の中に情報が整理されていくのを感じる。

もしかして、ブログ日記はタイプで書き付けていくものだから、自分が書いたことをどんどんわすれていくのかもしれない。そうやって自分の脳の中に収めきれないさまざまな記憶をネット上にタイプして移していくことで脳の容量を増やしているのかも。つまりブログは必要なときに必要な情報にアクセスすることができる便利な外部記憶…。

…もしかして攻殻機○隊を見すぎてるのかも。だっておもしろいんだもん。