小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

のほほん〜

新しい職場に変わってちょっと気を付けていることがある。以前の職場は非常に個人主義的なところだったが、今回のところはそうではなく噂とか駆け引きとかが好きな人がいる、ということ。今までに何度か噂や駆け引きでひどい目にあわされたので、そういう人については割と鼻が利く。

きっぱりと、自分を守れずに情報を垂れ流しにした自分が悪いのだから、今度はちゃんと気を付けよう、と思っていた。Kを相手に、自分についての情報はどうでもいい部分しか言わない練習までした。


「eiさんは結婚してるんですか?」
してます。
「相手の方はお仕事は何をなさっているの?」
サラリーマンです。
「どんな職種ですか?」
事務系ではないですね。
「会社は大きな会社なの?」
中くらい、かな?
「前の旦那さんはお仕事は?」
出版関係です。

などなど。

今回はOpenly gayどころか、履歴書や職務経歴書に書いたこと以外はすべてクローゼット。

案の定、噂の彼女からお昼ご飯の誘いがかかった。ほかの人には内緒で行こう、というウィンク付きで。それが金曜日の予定だったが、本日繰り上げて行くことになった。

誤解を恐れるので、わざわざ書くんだけど、わたしは彼女のことは好きだ。とても才能があるし、有能だし、親切。仕事もバリバリできる。他人のプライバシーに関して好奇心が強いのも長所だと思う。

わたしは実は他人のプライバシーに関してあまり興味がなく(その時話していて楽しかったり興味深かったりしたらそれでいいので)、気が付いたらかなり長い付き合いなのに相手のパートナーの名前も住所やら生活歴なども全く知らないことがままある。ひどいときはニックネームしか知らないこともある。かなりある。まあ、そういう性格だから、今はやりのSNSは全く興味がなくて、昔ながらの(ってほど古いものでもないですけどね)ブログが好きだな〜と思っている。しかし、そういう付き合いはどうしても希薄な付き合いになって、いったん連絡が途切れたら終わりになってしまう。おかげでわたしには幼馴染とか同窓の友人、とかがいない。ま、身軽でいいですが。

とりあえず、そういういい人を自分にとってうざい状況の原因にしてしまうのは、わたしが不注意に自分の情報を垂れ流すからだ。そういう間違いはもうしたくないので今回は完全クローゼットにすることにした。わたしだって学習するんだ*1

想定通りの質問をされ、想定通りの答えをして。

そうやって、彼女と話していて彼女がイライラしていることに気が付いた。それは、彼女がわたしのプライベートな情報を得られないからではない。どうも、わたしって浮世ばれしているらしい。どこがどう、というのはわからないんだけど、話しているうちに彼女の表情がそう物語りだした。

やがて彼女は時計をちらっと見て飲み物をオーダーした。この段階でわたしは自分のランチをまだ半分も食べられていない。

ごめんなさい…食べるのが遅くって…
「あー、いいのよー。わたしがたくさん質問したから」
いえいえ。昔から食べるのが遅いんです。
「マイペースな人だもんね」
そ、そうですか…?
「OLさんってしたことないでしょ」

いきなりですか。いきなりマイペース認定ですか。しかも、まともに働いたことないことも見抜かれてしまった。まだ4日くらいしか一緒に働いていないんですけど!

そういうわけなので、浮世離れしたマイペースな人にイライラさせられるランチのお相手にはわたしは非常によろしいようです。

でも、わりと時事問題にも興味あるし、社会情勢にも気を配っていて浮世離れはしてないと思うんだけどな〜…。マイペースでもないと思うんだけど。むーん。

*1:心理学的な意味で。わたしは心理学的な学習が非常に不得意。勉強が得意なのと学習が得意なのは違うんだな〜。