小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

速度を落とす

去年の年末はひどかった。11月ごろから自分の限界のほぼ100%くらいまで力を出していた。おかげさまで、腸炎になり、しばらくは腸壁がはがれた寒天的なにかが排出される日々だった。このときは、入院をするわけにも行かず、痛い腹を抱えて無理やり動いていた。

これではいかん、と思い、出力を50%に保てるようにしてみた。大体出力70%を超えたくらいからストレスがかかって体に不調が出ることもわかってきた。気持ではいける、と思っていて、体のほうがいけない。若いころは体力があったから、なんとか体がやっていても気持ちがだめでむちゃくちゃな行動になってしまったりした。今は、上手に体のほうがストップをかけてくれる。そして、ここしばらくの経験から体からのサインを早いうちに受け取りうまいこと出力を落とすことができるようになってきた。食事制限もコツがつかめて、いわゆる健康体重前後を保つことができるようになった。

速度の速い循環ではなく、海に近い川の流れのような緩やかな循環を自分を中心として世界にもたらす。その緩やかさが、余暇や余裕を生む。

これが年を重ねるというよさだろう。

しかし、おかめはどうなんだろう。すごい量を取り込むけど排出をしないで循環のデッドエンドになるって生物としてどうよ、と思う。そして、腹のマッサージで循環の一部であるという生物としての機能を保つKの奇跡の指先にちょっと感動をしてしまったりする。