「ねえ、おかめってへんだよねぇ。またたびに反応しないし、あんこ好きだし。本当に猫なのかなあ」
そういったわたしにKが言いました。
「猫の2割は宇宙人なんだよ」
…え?
「猫に化けて地球人を支配しようとしてるんだ」
…なんでそれを。
「それに気がついた地球人も…」
そこまで言ったときKはいきなり立ち上がり用事を思い出したといって財布も鍵も持たずに出て行ってしまいました。
さて。これから迷い猫を一匹保護しに行ってきます。
うかつなことを
そそっかしく口にするから
だいじな秘密を守るために
すきな人が犠牲になりました。