小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

躾けられてしまいました。

息子が小さかったとき、躾けるときに叱るのではなく「褒め」と「無視」のコンビネーションでするといいといわれた。子供は親や自分の好きな人たちの注意を引きたくて様々な行動をするわけで、「叱る」「怒る」というのも子供にとっては他人の注意を引くことができたということになるらしい。さらに、いい子にしていても褒めてももらえないのであれば、怒られてでもいいから自分に注目して欲しくなるわけで、「叱る」オンリーの躾けはこちらにとって望ましくない行動を助長するものらしい。

自分にとって都合のいいことをしてくれれば褒め、そうでない場合は無視。泣いたりわめいたりしたら、部屋をさっと片付けて危険のない状態にして床の上に放置。寝る時間をすぎて部屋から出てきたら、部屋にさくっと連行して無視。外でお行儀が悪ければ、食事の途中であろうと中座して家に帰る*1

でも、これ、どのくらい効果があるのかいつも不思議に思っていました。まあ、息子はとても行儀がいいのでたぶん効果はあったんだろうと思います。でも、もしかしたらそれは彼個人の資質かもしれないしね。猫は無視では躾けられなかったし。



さて、わたしには噛む癖があります。街中で人を噛んだりはしませんが、Kと一緒にいるとついつい噛んでしまいます。手加減をしているつもりでも強く噛んでしまうこともしばしば。申し訳ないことです。

そんなある日、Kを甘噛みをしていたら、

「えらいねー。甘噛みができるんだねー」ナデナデ

と褒められてしまいました。正直にうれしかったです。で、うれしさのあまりガブっと噛んだら無視されました。この無視はかなりこたえました。え、なに?なんの反応もなし?うそ?無視?無視なの???って感じです。

それ以来、わたしはKを強く噛まなくなりましたとさ。


というわけで、「褒める」「無視」のコンビネーションは躾として非常に有効だと自分の身を持って実感いたしました。

*1:こういうことができるように息子の行儀に自分が自信が持てるようになるまではいいレストラン・コンサートなどには連れて行きませんでした。