おかめが外にでたわけ
おかめは日本に越して来てから圧倒的な運動不足です。そりゃ、向こうにいたときは毎日自由に外にでては野山を駆け巡りネズミを狩り小鳥を狙ってダッシュにジャンプしていたんですから。コタツでボケボケと寝てばっかりでは運動不足で便秘にもなるってもんです。
以下、尾篭な話。
それでもなんとかかんとかおかめは毎日うんこを出ていたのです。が、今朝は朝から何度もトイレに行っておきばりしてはったんですが、あきませんでした。部屋の中をへっぴり腰で歩きながら情けない声で鳴いてはりますわ。May the force be with youとかいってみたけど効果なし。みたらうんこがアヌスちゃんからこんにちわ。
あー、しまったなあ〜。使い捨てのナイロン手袋を買っておくべきだったなあ…。と、半覗きうんこをみながらマッパでおかめを膝の上で逆さにして抱きながら台所の床の上で考えている場合じゃないですね。第一、寒いし。
そうしたらKが起きてきたのでビニール袋を一つ取ってもらい、それを手にはめて摘糞させていただきました。
でも、かわいそうにおかめはおなかが痛いらしく部屋をうろうろとしながら悲しい声で鳴いています。おなかマッサージをしてあげるんだけど、硬いものがあるのがわかります。
ネットで検索して歩いていける距離にある獣医を探し連れて行くことにしました。だって、うちはバイクはあるけど車はないんだもん。
かばんにペットシーツを敷いてその上にベッドベットを敷いて、ハーネスをつけてかばんから首だけ出させて自転車のかごに積み込みました。
「ほほぉ」
「なかなか」
「この辺に家を買いますかね?」
外が見えるからか鳴きもわめきもしないでなかなかおとなしく獣医さんまでの15分の道のりを歩きました。
診断は軽い軽い便秘。一日分がたまっていただけみたいでした。なので腸の運動を助ける注射をしてもらいました。ら、興奮してかばんの中でうんこがぽろりんぽろりん。獣医さんは
「良かったね〜。よしよし」
と喜んでおかめをなでてくださいました。
それでもしもの時用に下剤も出していただいて帰ってきたのでした。
帰ってきたらかばんの中におしっこもしてはりましたよ。ベッドベットのおかげでおかめは乾いてはりましたけどね。ペットシーツのおかげでかばんの中も汚れていませんでした。備えあれば憂いなしやん。
さて。
あとはいかにしておかめに運動をさせるか、です。
Kは
「キャットタワーを買おうか?」
と聞いてくれました。
「いや、おかめは登らないから」
「だからさ、食べ物置いたりして登るインセンティブを…」
「あのね、登らないんじゃなくて、登れないの。恥をかかせたらかわいそうでしょう」
うーん。運動不足の元凶っぽいコタツを撤去でもしますかねえ?
「お代官様、それだけはご容赦を」