小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

ぱぱっと! ぱぱぱ。

先日、買い物に行ったとき調理おもちゃ(というのだろうか?)が展示されていました。「まきまきまっきー」とか「ふとまきまっきー」は前から興味があったのですが、ふとまきとか毎日は食べないし、一年に二・三回も使えばいいほうだろうし…と思って買っていません。

「生キャラメルポット」やクッキーを作るものも同じで、たまにしか使わないから買っても元を取るのに何年かかることやら…などと思っていました。まあ、太陽電池を買わないのと同じ気持ちです。本当はベランダ発電キットの発電君が欲しいんだけど。

そのとき、今まで見たことがない調理おもちゃがあることに気がつきました。名前は「ぱぱっとパン屋さん」。

わたしは食パンが嫌いです。やわらかすぎて塩分もすごいし小麦粉の味がしないし。かといって、わたしの好きな粉の味のしっかりしたライ麦パンなんかを求めると高いこと…。パン焼き機を買ってもいいのかもしれないけど、置く場所ないし、二人で食べるには一回に作れる量が多すぎるし。レシピを探すにもパンを自分で作る人はとてもこだわりを持って手間をかけて自家製酵母とか使って丁寧に作るみたいで、わたしのようないい加減な人には向いていない。ちょちょっとね、簡単に食べきれる量のパンを作りたいんです。

そんなわたしにぴったりな予感がする「ぱぱっとパン屋さん」。Amazonで激安だったので早速買いました。作りました。


これ、最高です。少量がものすごく簡単にできます。発酵を電子レンジを使ってするのですが、ちゃんと発酵させたパンとくらべても遜色ないです。準備も後片付けも簡単楽ちん。

パン種を混ぜる機構も、見たときにはこんなものでパンの種が作れるのかいな、余りきれいに混ぜられないのを自分でこねこねと手間をかけないと駄目なんだろうな、と批判的に見ていましたが。大変にきれいに粉が練れました。

欲を言えば、付属の「便利ナイフ」と「計量スプーン」が容器の中に収納できる大きさだったら片付けるのも便利だったなあと思います。便利ナイフはプラスティックでできたへらなんですが、これは自分で持っている小さめのゴムべらのほうが使いやすかったです。また、種を混ぜるボールについているラインで粉の量を量るのですが、これははかりで量ったほうが簡単でした。子供向けのおもちゃなので子供が使いやすいように作られているわけで、それに対して大人が文句をつけるものお門違いかもしれないけど。

とにかく、ほとんど手や台を汚さないでパンが作れて、かかる時間も1時間以下というのがすばらしい。オーブン機能つき電子レンジがあればそれ以外の道具はなにもなくても大丈夫というのもすばらしい。子供のおもちゃと馬鹿にしてはいけないです。大人の調理器具としても十分に使えます。

ネットで調べると、村上祥子のレンジパンのレシピが基になっているようなので、図書館から村上祥子の本を借りてきて、ライ麦パンなどのレシピを調べていろいろと作ってみようと思います。

子供のころ、やはり調理おもちゃがブームになったことがあって、「ママレンジ」というホットケーキが焼けるおもちゃがどうしても欲しくてクリスマスにサンタさんからもらったことがあります。いまだに調理おもちゃが欲しくて仕方がなくなるあたり、あんまり進歩をしていないような気もしますが、おいしいし楽しいからいいじゃんいいじゃん。