小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

空也上人

夜遅くにEテレにしたら、空也上人のベーカリーの歌が流れてきた。

空也上人、いいよね」

「口から仏」

というわけで、酔っ払いの無駄な行動力を発揮して、検索をしたらまさに今、東京国立博物館空也上人を見せている。予約券は9日の午後の分がある。ぽちっとした。

朝に、上野に行くならレカンに行こうとKが言うので予約をした。

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ワインを1グラスずつ。前菜のアスパラとホタルイカは、わたしはホタルイカ抜きにしてもらった。そうしたらアスパラが1本多くなっていてすごくうれしかった。エイヒレの焦がしバターがおいしかった。Kは子羊のロースト。絶妙な火通り加減でしっとり。

酔いを醒ましつつ上野公園の散り初めた桜を見ながら散歩した。日差しが強くて汗ばむけれど、日陰は気持ちいい。散り残った桜が時々風に乗ってくる。上野公園はそれほど混んでいなくて、木陰で家族がゆっくりと過ごしていたり、大道芸人がちらほらと芸を見せていたり。程よいざわめきが気持ちいい。

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運慶作の地蔵尊座像を見て、Kはしきりに「運慶は上手い」と運慶をほめていた。そりゃ、うまいでしょうよ、国宝になっちゃうくらいなんだし。背面まで丁寧に彫り込まれていて、お尻の下にちょっとたまっている着物の生地の有様まで再現されていた。

平安時代に作られた四天王の衣文の流れの華麗なこと。所々でくるくると渦を巻きするすると流れていく。それで後ろから見ると、頭の周りの丸い飾りは背中に取り付け木具で固定されていることが分かった。清盛の像、薬師如来

そして、空也上人。近くでまじまじと前から横から後ろから。口から飛び出る南無阿弥陀仏

二人で展示を堪能した。出口から出たところがミュージアムショップになっていた。大人気だった空也上人のフィギュアは売り切れていたが、今日の朝から再販売をしている。当日の日付印が押されたチケットを提示しないと買えなくて、しかも1人1つまで。絶対にいらないし、簡単に捨てることもできない。でも、今日しか手に入れられないんだよ、1人1つ…限定…。でも、絶対にいらない。なんとか理性で押し切った。

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称名リングは買っちゃったけどな。3つ買うと指にはめて空也上人ごっこができるということだが。「南無」の分だけ買った。南無南無。

そして、帰ってきて平家物語を見てる。