小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

ネコの価値

「猫が良いかどうかを決めるにはどうするか」
「良いという判断はそもそも価値判断であって、その価値は個人個人により判断基準が統一されていないから、良い猫を決める方法など存在しない」

誰かが話している声がする。

「ところがあるんだ」
「バカなことをいうもんじゃない」
「見給え」

突然、目の前にパワーポイントで図解が映し出される。猫の頭部を真上から見た図だ。

「このように、猫の鼻の頂点をAとする。目じりはB。目の中心をC、後頭部の中心をDとする」
「なるほど」
「AとBを結んだ線の長さと、CとDを結んだ線の長さを足した値が猫の良さを示す指標だ」
「そんなバカな」
「長年の研究の結果、非常に正しいとわかったんだ」
「猫の年齢をその値に反映させないといけないのではないか」

はー、そうすると、うちのおかめはシャムで鼻が長いし、後頭部も突き出てるし、年齢だって16歳だし。良い猫に分類されるんじゃないかな。

猫のしっぽを握りながら寝ていたらこんな夢を見た。