花瓶を探す
事業所の歓送迎会があった。移動でいなくなった人や入ってきた人も呼ばれて、和やかな会だった。わたしも辞めるメンバーとして一言挨拶をしないといけないのかな〜と思っていた。
会へ行く途中で席が隣で何かとよくしていただいていた同僚と会った。渡そうと思っていた、とおいしいチョコレートとこれから移る分野についての本をいただいた。
会の中盤に挨拶の部があり、一言挨拶をさせていただいたら、その後、花束とプレゼントをもらった。
なんというか、そういった形で表現してもらえるほど大切に思われていたとはすごく幸福なことだと思った。
もともと僻みっぽい性格であるので、自分なんてこの事業所にはそんなに大事じゃないんだ、とか、どうせ半分部外者ですから、とか思っていた。そういう自分の僻みっぽさを反省しつつ、いただいた大きな花束を抱えて千鳥足で家まで帰った。
花をとにかく水切りをして花瓶に花束を突っ込んで寝た。
一夜明けて、少々アルコールが残る頭で、うちには花瓶は一つしかないが、ほかになにか花瓶として使えるものはないかと探している。