筆不精の自己肯定
発言小町の33歳で学生の友人は忙しいのか?を読んで己を振り返ってみました。
相談の内容は、33歳で大学院の最終学年(修士か博士かは不明)の友人からメールの返事がなかなか来ないし、誕生日のお祝いをしてあげるという誘いにもちゃんとした返事が来なかったんだけど、院生ってそんなに忙しいの?というもの。
トピ主の友人のたかり行為はルール違反だと思うけれど、メールの返事をしないことにそんなに怒られてもなあ、というのがわたしの感想。メールをする時間くらいあるでしょう、といわれるだろうし、実際にたぶん時間はある。でも、わたしもたぶんメールはしない。しても短く「ごめん。9月になったらメールする」くらいかも。
わたし自身、大学院にいろいろと長くいたりしたのでわかるのですが、論文を書いているとき、学会発表、試験準備、学部生用の授業の準備(教えてた)なんかのときは本当に忙しいです。忙しい…といっても、肉体的には忙しくないです。だからとなりから見たら、コンピューターの前に座ってるしメールの返事くらいできるじゃん?っていわれても仕方がないな〜と思います。
たしかに院生の中にも、こまめに女の子に声をかけてデートしまりつつ論文も書いて学位をとってというハンサムな男性もいたし、みんながみんな論文しか眼中にないってことはないだろうと思います。そういう人の脳ってきっとハイスペックのコンピューターみたいなもんだろうと思うんです。もしかしたら一台じゃなくて何台も並列化して処理速度も上げているのかもしれない。
しかし、わたしの脳は違う。って威張っていうことではないのですが(笑)。
いまだにMSDos3.1くらいで画面はオレンジ文字で、記録メディアは大きなフロッピー。もちろんUSBは付いていません。RAMは64kbくらい。ネットに接続もできません。複数のプログラムを立ち上げているとフリーズするので一度に使えるプログラムはひとつだけ。…だといいけど、下手したら手回し式コンピューターかも。
だから、勉強を始めるとそれにしか脳が使えないんです。それ以外のプログラムはすべてシャットダウン。メールに返事を書くということに脳を使う余裕がなくなります。じゃあ、休んでるときに「勉強プログラム」をシャットダウンして、「友達づきあいプログラム」を立ちあげればといわれるかも。が、それをしてしまうと「勉強プログラム」を立ち上げなおすのに時間がかかりすぎて…。
発言小町を読んだり、エクササイズをしたり、TVを見たりしますが、それは受動的なことだからできるんです(内容とか覚えてないことが多いけど)。そういう行為をすることで脳を強制的に休めて気分転換をしているというか。ブログを書いたりするのは、いらない情報が増えすぎたら書くという行為で外に出すことで脳の使えるメモリーを食わないようにする感じ。
そういうわけなので、勉強を始めると基本的に外界からの働きかけには答えなくなるし、外界に働きかけることもしなくなります。集中力があるというわけではなく、メールを書くとか電話をかけて会話をするとか、誰かに働きかけることに脳の能力を割く余裕がないんです。
…ええ、現在そんな状態になっています。1年かかる試験勉強を今まで先行投資してきた自分の知識や能力を生かして2ヶ月でやっつけてしまおうというそもそも無理なことをしているのです(試験にはほぼ落ちると予想中)。
不義理をしていると思っていてもどうしても駄目なんです。TVを見ていてもその情報に関連付けて勉強内容を復習し、Kと会話をしていてもその会話の中で情報の反芻をし(おかげさまで、Kとの会話が情報の撒き散らしみたいになっている)、夢の中でも問題を必死で解いています。なので、メールを書いたりコメントしたりするときにも同じように連想的にどんどんと用語の意味や用法なんかが出てきてしまっていて。脳を「他人とのインタラクティブ・モード」に持っていけない。
幸い、K自身がそういう環境に身を置く人なので理解があって助かっています。そして、わたしのこういう筆不精な部分を受け入れてくれている友人達にも感謝しています。…そもそも友人の数はものすごく少ないですが。
ほんと、ごめんなさい。