小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

夜中のできごと

夜中にKと二人で焼肉を食べ、適当にいい感じで酔ってぶらぶらと家まで歩いて帰っていた。武蔵野の森があちらこちらに点在して残っていて、タヌキやキツネに遭遇することもある裏道を歩いていた。

その時、目の前を動物が横切った。

子猫だ。

人間の視覚って、薄暗い中でもわりと正確だなと思う。動いている動物が猫なのかタヌキなのかキツネなのか、そしてその動物が若いのか成獣なのか、意外とわかるものだ。

子猫は夜の散歩にでも出てきたのだろう。すごい勢いで道を横切り、30cmほど高くなっている畑の土止めの上に飛び乗ろうとした。

そして、予定調和的にジャンプの高さが足りずに落ちた。

どうするかと見ていると、我々の方をきっちり向いて三角にピシっと座った。ちょっと近づいてみると、ものすごい勢いで逃げて行った。

逃げるなら、わざわざ音が出るほどの勢いで三角に座らなくてもよかっただろうに。失態の目撃者に対してアピールするのが猫の本能なのかな。