小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

普段の会話

Kが「わたしはおっぱいには自信があります」と宣言した。確かに、宣言通り非常にきれいなおっぱい。形といい、柔らかさ、手触り、すべてにおいて素晴らしい。しかし、うかつに触ると暴力を振るわれるという罠がある。

とりあえず、Kの宣言に同意を表明。

「確かに、非常に美しい。ほら、あの、ルネッサンスの絵に出てくる美人のおっぱいみたい。ほれ、あの、鎌倉に住んでる変人の作家のなんとかいう本の表紙のなんとかいう絵…」
「鎌倉の作家って…」
四谷シモンの人形のコレクターで、黒魔術とかエロスと書いてる人で、ほらほら〜」
「四谷? シモン?」
「それでー、O嬢の物語翻訳してて〜」
「あー…」
「そうそう」
「あれだ」
「それだ」
「たつひこ? みつひこ?」
「(光彦はもこみちやろが)たつひこー」
「たつひこー」
「いけぶくろ…新宿…しぶやー」
「しぶやー」
「渋谷龍彦!」
「しぶやー」
「千葉」「滋賀」「佐賀」
「みんなで行った」
「千葉滋賀佐賀」

などと、ばかな会話を相変わらずしているふたり。

ちなみに、件の絵は澁澤龍彦の「幻想の肖像」の河出文庫の12版の表紙、コシモの「シモネッタ・ヴェスプッチの肖像」のことです。持っていたので本棚を探したのですが、見つからず。どうも引っ越しに紛れてどこかにおいてきてしまったものの一つのようです。