小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

地味でも面白い競技

オリンピックがはじまりましたね。わたしはオリンピックの競技の中ではバレーボールとか陸上とか柔道なんかはそんなに好きではありません。

好きな競技は、重量挙げ、カヌー、ヨット(フォーティーナイナー)、馬術ってところでしょうか。

デジタル化でうれしいのは、チャンネル数が増えるのでいままでは放映されていなかったマイナーな競技も見ることができるようになったことです。女子重量挙げ48Kg級をみながらKに熱く重量挙げは単に重いものをあげればいいのではなく、最後の最後でどんな重さを上げるのかという駆け引きがいかに大事かということを熱く語ってしまいました。

昨日は馬術のThree day eventの第一日目のDressageがありました。ドレッサージというのはアリーナの中で決められた動きをする競技です。ハーフイン、ショルダーイン、エクステンデット・カンター、サーパンタイン…などなど、いろんな動きがあります。しかし、基本的には走ったり歩いたりするだけの地味な競技です。でも、面白いんだよねー。

カンターのときに右回りと左回りでリーディングレッグがかわるのですが、カンターのリズムを保ったままでフライングチェンジっていうのをします。これってかなり難しいんです。しかし、うまく決まるときの馬の動きというのがとてもきれいでエレガントです。

それ以外にも足と手綱の指示のタイミングの調節でストライドを伸ばしたり縮めたり。指示をうまく出さないと駄目なことは当たり前ですが、馬に無理やりさせることはできないんです。なので、馬と一体になってコミュニケーションをしながら一つ一つのステップを組み立てていくんです。

馬術に使われる馬は十分に成熟していて大きな馬が多いです。そういう大きな馬にエレガントに軽やかにステップを踏ませる。例えるとプロレスラーに白鳥の湖を躍らせるようなものらしいです。とても難しく馬にも乗り手にも緊張と集中力を要求する過酷な競技です。ぜんぜんそんな風には見えないんだけど。

地味だけど本当に面白い競技です。これを見ることができるなんて、デジタル化に感謝感謝。