小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

自分再発見

  • 内向的だったんだ〜

実はわたしはたくさんの人が集まるパーティーなどが苦手だ。とっても苦手。表面上はニコニコとしていて楽しく振舞うのだけれど、ものすごく疲れるし自分はつまらなかった。人とあうことは嫌いじゃないのだけれど、たくさんの人が集まるところはとても苦手だった。

で、ひょんなことから自分が内向的だということに気がついた。内気とかシャイとかいうのと内向的というのは同じだとなんとなく誤解をしていたのだけれど、違うらしい。

内向的とは

Introverts pay better attention to detail,
do well when they have to avoid punishment (but
respond badly to positive rewards), work well
in silence, and seem more motivated to acquire
knowledge, and are driven by intellectual
curiosity rather than performance-goals.

from Science: Introvert and Extrovert by Michael Mosley


適当に翻訳すると、やたらと細かくて、罰を怖がって、うるさいところでは作業ができなくて、好奇心があるとがんばるんだけど結果を出すのが苦手。…やーん、その通りだわ。

どうも、内向的な人は外部からの雑多な刺激に対してうまく反応ができないらしいです。それは脳が外部からの刺激を受けなくても活性化されているかららしいとか脳のReticular Activating Systemという部分が内向的な人ほど活発らしい…とか考えられているそうです。なんか全部推測の域を出ないみたいだけど。

そう考えると、一人でいるのがそれほど苦痛じゃないのも、人と少人数で会うのは好きだけど、不特定多数の出席するパーティーとか多方面のコミュニケーションを同時にこなさないといけないグループ活動が苦手とか、カラオケとかディスコ(死語ですかね?)とか音楽のかかってる飲み屋が苦手とか、なんかわかったような気がする。

内向的というのはよくないみたいな価値観があって、外向的=外交上手みたいな感じでそうでなければいけないと思って、がんばってきたんだけど、がんばるのをやめようと思いました。

  • そういえば…

ブログを通して知り合った人と会うと、初対面で「えー、ぜんぜんイメージが違うー」といわれることが多いです。このブログを通して通販でeiを売ったら苦情が殺到してJAROから怒られそうだ。

でも考えてみれば、ブログを書くって作業ってかなり内向的だよね? 内向的=暗い・内気みたいなイメージがあるからよくないんだよね。きっと。

  • さらにそういえば…

Kともブログを通して知り合ったんだけど、彼女もわたしに対して「明るくてきりっとしていててきぱきしてて」みたいなイメージを持っていたらしくて、まったくブログから受ける印象と違うとブログは虚偽広告だって言われたことがあります。が、わたしはそんな宣伝はしたことはないぞ。勝手にイメージ作っといてさ…ぷんぷん。

「第一印象はすごくぼんやりしてる人だなって思った」
ぼ、ぼんやり…?!
「あ、ほら、だから、朧月みたいな感じ?」
ち、違う! 冬眠から覚めたばっかりで陽だまりでぼんやりしてたらいきなりカラスに食べられたカエルみたいだって脳裏に描いてた。その映像が君の発言を通してわたしの中に流れ込んできたわ。しくしく。

というわけで、わたしは内向的人間らしいです。なんかそれがわかってすごくほっとしている今日この頃。

  • ちょっとだけ追加。

英語でのIntrovertとExtrovertというのは日本語の内向的・外向的と必ずしも一致しないようです。Introvert/Extrovertというのは心理学用語でそういう定義が与えられているもののようです。

ごく普通に日常会話で使われる言葉としての内向的・外向的という概念は定義ではないのでそこに価値判断を含んでしまいます。なので、内向的には「暗い、人付き合いが下手」などネガティブな価値がわたしの中では与えられていたんです。

が、心理学用語のIntrovertというのは定義であって定義は客観的なものでなければならないため価値判断を含んではいけないらしいです。自分の性質はそういうものであったのだ、と価値判断を含まない視線で見ることができたので、そういう自分を受けれることができて楽になったって感じかな。