猫は年を取ったのだろうか。
もう、おかめが春を迎えられないかもしれない。そんな悲しい気持ちになっていた。
昨日はたまたま白菜バラ豚鍋を作ろうと思って豚バラを買ってきていた。一枚くらい、脂身をあげてもいいだろう、と思い、高血圧の薬を包んで見た。
こたつから顔を出してぐったりしているおかめに、
「おかめや、たべるかい?」
とそっと肉(プラス薬)を差し出してみた。食べてくれるといいな、ちょっとでも元気になってくれるといいな。
その瞬間、おかめが牙をむいてわたしの手から豚バラを奪って、ガウガウとうなりながら、一気に食べてしまった。
すごく生気に満ち溢れていた。
その後も、荒ぶる猫となり、料理をするわたしに「肉よこせ、肉肉」言ってるし。
まさに、肉食獣。