小人閑居

世の中に貢献もせず害もなさず、常に出力50%。

野生の証明

今日の記事は猫の本能にかかわる部分があって、不愉快に感じたり、記事を読むことで暗い気持ちになるかもしれません。わたしとしては、猫がそういう野生を身に持っているからこそ魅力を感じているので、狩りをする本能は受け入れています。しかし、その部分が受け入れられない方は読まないほうがいいと思います。


今日は雪が降ってます…。さむー。


昨夜、寝る前にいい気になって赤ワインを飲みながらKとスカイプで話をしていました。そうしたらおかめが外から帰ってくる音が聞こえました。いつもは23時におかめ専用出入り口を閉めるのですが、昨夜は忘れていたとこに気がつき、あわてて閉めにいきました。

そうしたら、おかめが自分のベッドの中から

みうみう…」

とかわいい声で鳴くのです。あらあら、甘えちゃって珍しいわねえ…と思いながらなでました。

いつもは体をベッドの奥に入れているのに入り口近くに体があるので背中をなでてその奥の頭をぐりぐりとなでて、その奥の体を…え? なぜ、体が、ふたつ???

びっくりして覗き込みました。なんらかの事故に会って身体がふたつに裂けちゃったのか、顎の下にできものができて大きなこぶになったか…。

そうしたら、入り口近くにあった小さい体は野うさぎでした。グレーっぽい茶色の毛皮の色がおかめの毛皮ととても似ていたので、おかめの体だと早とちりしたようでした。

野うさぎは成獣でも両手のひらに乗るくらいの小ささで、丸い頭や短い足やつやつやとした黒い目はまだ生きているようでしたし、体も温かかくやわらかかったのですが、完全に死んでいました。

おかめは野うさぎを捕まえてうれしかったのでしょう。それを自分のベッドに持ち帰ってきたのでした。わたしが取り上げるとかなり不満そうにしていました。

そして翌朝、雪が降りしきる中、野うさぎを埋葬しました。

野うさぎの走る最高速度はキツネや猫の最高速度よりも時速1.5kmほど速いそうです。その時速1.5kmの差をおかめは何らかの形で克服をして野うさぎを捕まえるだけの狩猟能力があるんだなあ…と、わが猫ながらちょっと見直したような感じです。